小原保の最後の言葉

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小原保(こはら たもつ)の最後の言葉

平塚刑事さんに、小原は真人間になって死んでゆきました、戴いたナスの漬物、美味しかったです、と伝えてください

※平塚刑事・・・「昭和の名刑事」と呼ばれた平塚八兵衛のこと。吉展ちゃん誘拐殺人事件において、犯人の小原保のアリバイを崩して自供に至らせた。

・死刑確定:1967年10月13日
・執行:1971年12月23日(38歳没)
・処刑地:東京拘置所

怖れつつ想いをりしが今ここに 終るいのちはかく静かなる

怖れつつ想いをりしが今ここに 終るいのちはかく静かなる
世をあとにいま逝くわれに花びらを 降らすか窓の若き枇杷の木
静かなる笑みをたたえて晴ればれと いまわの見ずに写るわが顔
明日の日をひたすら前に打ちつづく 鼓動を胸に聞きつつ眠る

死刑前日に小原が詠んだ短歌4首。死刑確定後、小原は教誨師に勧められ、短歌を詠むようになった。

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吉展ちゃん誘拐殺人事件

1963年(昭和38年)3月31日に東京都台東区入谷町(現在の松が谷)で起きた身代金目的の誘拐殺人事件。
身代金50万円を奪取し、犯人は逃走。
捜査は長引き、1965年7月4日に小原保が逮捕されるまで、2年の歳月を要した。

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