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戦国武将
直江兼続の辞世の句
直江兼続の辞世の句 独在他郷憶旧遊非琴非瑟自風流団々影落湖辺月天上人間一様秋 独り他国の地に在って、昔この地で遊んだことを思い出す。琴や瑟(しつ)は奏でられてはいないが、自然と風流な気分になる。段々と月は湖に影を落とし、天上界も人間界も一... -
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北条氏康の辞世の句
北条氏康(ほうじょううじやす)の辞世の句 雪折の 竹の下道 ふみわけて すぐなる跡を 世々に知らせむ 雪が厳しく、雪で竹が折れてしまっている、その下を私は通り抜ける。そうして私が進んできた足跡を後世の人々に残すとしよう。 ※雪の引用は、雪が降る... -
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徳川家康の辞世の句
徳川家康の辞世の句 先にゆき 跡に残るも 同じ事 つれて行ぬを 別とぞ思ふ 先に行くのも、後に残るのも同じことである。共にすることができないことが、本当の別れ(=死)なのだと思う。また会うのだから、一旦の別れとしよう。まだ追ってくるな。 うれし... -
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千利休の辞世の句
千利休の辞世の句 ひっさぐる 我が得具足の 一つ太刀 今此時こそ 天になげうつ 今私が持っているこの宝剣で、一切合切を絶ちきってくれようぞ。 ※解釈が色々あり、天に擲つ(なげうつ)ことで極致を得る、太刀を以て天へ我が身を擲つ(なげうつ)、という... -
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細川ガラシャの辞世の句
細川ガラシャの辞世の句 ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ 散り際を分かっているからこそ花は花なのであり美しい。それは人にとっても同じである。 -
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前田慶次の辞世の句
前田慶次の辞世の句 ※前田慶次の辞世の句は残っていない。 そもそもこの無苦庵は孝を勤むべき親もなければ憐むべき子も無し。こころは墨に染ねども、髪結がむづかしさに、つむりを剃り、手のつかひ不奉公もせず、足の駕籠かき小揚やとはず。七年の病なけれ... -
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浅井長政の辞世の句
浅井長政の辞世の句 ※浅井長政の辞世の句は残っていない。 けふもまた 尋ね入りなむ 山里の 花に一夜の 宿はなくとも 一夜を過ごすような宿がないと分かっていながらも、今日もまた山里の花を求めに行ってしまうだろう。 ※浅井長政最期の書状として残って... -
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足利義輝の辞世の句
足利義輝の辞世の句 五月雨は 露か涙か ほととぎす 我が名をあげよ 雲の上まで 歌意:これは五月雨の露だろうか。それとも私の涙であろうか。 ホトトギスよ、天へと昇り私の名を知らしめてくれ。 -
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朝倉義景の辞世の句
朝倉義景の辞世の句 七転八倒 四十年中 無他無自 四大本空 七転八倒して苦しんだ40年の生涯も、思えば他によるものでも、自分によるものでもなかった。この地上全ての万物も本来は何もないものなのだから。 -
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明智光秀の辞世の句
明智光秀の辞世の句 心知らぬ 人は何とも 言わば謂え 身をも惜しまじ 名をも惜しまじ 私は信長を討った謀反人としての汚名をきせられることになるだろう。しかし、私の心は誰にもわからないのだから、何を言われても構わない。命も名誉も惜しくはない。 従...